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獣医師はこの10年で1.26倍と大幅に増えている。 [雑感]

ヤギ.jpg
産経新聞の記事。
「公務員獣医師の不足」という本質からかけ離れた議論を展開していることに、同学部を誘致してきた愛媛県では畜産関係者らがいらだちを募らせている。
(中略)
県畜産研究センターで働く獣医師は、ブランド牛「愛媛あかね和牛」の品種改良や繁殖に向けた研究開発などを行っている。獣医師の数は、10年前は10人いたが、昨年からは4人になった。


わたしはこの主張もまた本質からかけ離れている気がします。
農林水産省のデーターを見ると獣医師はこの10年で1.26倍と大幅に増えています。
にもかかわらず10人が4人に減っているわけです。獣医師を増やせばどうにかなる問題でないことは明らか。
仕事の内容や場所に魅力を感じず応募してくる人が少ない場合は、仕事内容やその土地の魅力を積極的に発信したり、給料アップなど待遇の改善が必要でしょう。

獣医師会が新設に反対なのは総数として足りていて、問題は職域偏在と地域偏在であるという考えから。
その認識が間違っているというのであれば示すべきは「岩盤規制の突破」などという「情緒的な言葉」でなく「今後の需要予測」とその根拠となる「客観的なデーター」。

獣医師.jpg
平成25年に作られた他の先進国との比較表。
一番上の赤ラインは人口100万人あたりの獣医師の数。
下の赤ラインは獣医師一人当たり何頭の動物を診ているかという意味です。数字が少ないほど獣医師が多いことになります。
人口に対する獣医師の数は欧米並み、といっても獣医師が診るのは動物。
そして動物の数に対する獣医師の数は欧米よりかなり多い。
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