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シャフベルク [水彩]

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以前、小学校の教科書の表紙用に描いたイラスト。
実在するならどこか教えて欲しいと書き込みをいただきました。

実在します。オーストリアのザルツブルグ郊外のシャフベルクです。
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ザツルブルグからバスで湖に行き、そこから山の麓までは船で行きます。船からの眺めも素晴らしい。
体力がある人は「あえて」一つ先で降りてオーストリアの山間部ならではの可愛い建物を見ながら戻るのもオススメです。
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遊園地にあるようなとても車幅の狭い登山鉄道。縁ギリギリを走るので空中を走っているような錯覚を覚えます。
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有名観光地(ザルツブルグ)から日帰りでほぼ歩かず(足腰が弱い人でもOK!)にこういう場所に行けるところは、さすが観光大陸ヨーロッパ。
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水彩犬 [水彩]

以前、高知県立文学館で私の水彩画を展示していただいた際に開いたワークショップの課題。
線画をわたしが用意して参加者に水彩で色を塗ってもらいました。

私は人に絵を教えたことはなく、口での説明は学校や絵画教室の先生に勝てるわけがない。で、一つ一つの工程を実演して見せ、それを真似してもらいました。目で見て盗め方式。
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ホルベイン透明水彩 緑はビリジャン ヒューだけあれば大丈夫 [水彩]

ビリジャン ヒュー。ヒューは色という意味でビリジャン「色」であって本物のビリジャンではないという意味。シリーズAで5mlで200円。
本物は顔料が高いのでシリーズEで380円します。

一般向け絵の具やポスターカラーのビリジャンやセルリアンブルーは私の知る限りすべて偽物。シリーズに本物がない場合、差別化の必要がないので偽物でもヒューはつけません。
ホルベインの不透明水彩は、本物のセルリアンブー(ガッシュ)は15mlで1000円。偽物のセルリアンブルー(ポスターカラー)は11mlで130円です。

さてこのビリジャン ヒュー、使用顔料はグリーン7。普通はフタロ(シアニン)グリーンと呼ばれます。わかりやすさを重視したか、どこかに商標登録されてしまったのでしょう。

顔料の値段と絵の具の良し悪しはまったく関係ありません。
鉱物系の天然素材は手間がかかるので高いことが多い。
天然素材でも土系は入手が容易で安いことが多い。
化学技術で作られた顔料は安いことが多いというのが基本ルール。
化学系顔料は発色がよく色あせしにくく安いと三拍子そろったものが多いです。
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ホルベイン透明水彩の緑系17色のうち、なんと11色がビリジャン ヒューをベースにした色です。緑はビリジャン ヒューだけ押さえておけば大丈夫というのは決して大げさな話ではありません。

混色の基本。
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黄色や黄土色と混ぜて黄緑するというのはよく使われる混色法。
もう一つ覚えておくと便利なのがピンクとの混色。ピンクを混ぜるといい具合に色が濁ります。
画家の世界で定番の濁色(グレー)カラーレシピです。
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いつのまにか透明水彩の顔料が変わっている! [水彩]

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ホルベインのwebサイトより。右側に記号の意味を書き足しました。
サップグリーン=イエロー150+グリーン7+レッド122。
料理でいうレシピがちゃんとパッケージに書いてあるんです。
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わたしの古いチューブ。字が小さすぎ。わたしの視力だと読めないのでお店に行く前にホルベインのwebサイトをチェックするようにしています。
さて、ここで驚くべき事実を発見。
わたしが持っている古いサップグリーンのチューブにはPY17、PG8、36とあります。

他の色もチェックしました。
例えばわたしのローシェンナはPY43と単色の顔料から作られている=混色で作ることは不可能な色です。
ホルベインのサイト(=現行モデル)を見るとPBr7、PY42(茶色+黄土色)に変わっていました。
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名村大成堂 削用筆(東紅)ノーマルと特選の違い。 [水彩]

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上がノーマル(雅心東紅)の大。下が特選東紅の中。
使っている毛はともに白が羊で茶色はイタチ(セーブル)。基本的にはイタチの毛の方が高いはずですが高価な特選の方がイタチの毛の割合が少ないのは意外でした。
筆名は特選は彫ってあるのに対し、ノーマルが紙を貼っているだけ。

実際に使ってみると、特選の方が筆のまとまりがよく太い線から極細線まで一本でいけます。あと描きごこちがしなやか。円を描くような使い方も引っかかるようなことがない。ノーマル版は品質的にストレスを感じていたけど特選はいいですね。気に入りました。
特選の商品説明を読むと「上質な羊毛材、芯にはイタチ毛を使用」とあるので動物の種類は同じでもグレードの高い高品質な毛を使っているようです。

値段は中がノーマルが1,800円/特選が2,300円。500円余分に出しても特選を選ぶ価値があると思う。
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筆の洗い方。 [水彩]

筆の洗い方。
道具は使い方も大切ですが手入れも大切です。
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まずは雑巾なりティッシュに絵の具を吸わせます。
強く押し付けたり、角度をつけるなど筆先にストレスをかけるようなことはしないこと。

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筆を濡らして、また絵の具を吸わせる。
そのあとは普通にシャカシャカ洗ってください。
ただし筆先は水入れの底面につけないこと。
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こんな感じで筆を水入れに立てる人がいますが、筆の寿命が縮みます。
絵を描く時に必要なら筆にいくらストレスをかけても構いません。道具なんて使ってなんぼ。でも雑に洗って無駄なところで寿命を縮めるのはもったいない。

さて、次はキチンとした筆の洗い方。毎回でなくていいのでときどきは石鹸で洗ってあげましょう。
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筆を水で濡らし、石鹸をつけます。ハンドソープなど液体石鹸を筆先につけてもOK。
あとは絵皿や手の上でやさしく色を塗るように筆を動かします。石鹸が筆の奥まで行き渡ったら1度目のシャカシャカ。綺麗な水に入れ替えて仕上げのシャカシャカ。
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筆先を整えたらティッシュなど吸水性の高いものの上に置いて乾かしてください。
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彩色筆と削用筆。 [水彩]

彩色筆と削用筆の使い分けを知りたいというメールをいただきました。
彩色筆も削用筆も本来は日本画用の筆です。その使い心地の良さから水彩画家にも愛用者が増えています。

彩色筆は水含みのよい柔らかい毛でできています。
透明水彩で重ね塗りする時、コシが強い筆だと下の絵の具をこそぎ落としがちですがそういうことがありません。透明水彩の塗り用途に最適。値段は1,000円~2,000円程度。

削用筆はテン(セーブル)などコシが強い毛を中心に周囲を柔らかい毛で覆っています。
芯にコシがあるので穂先がまとまりやすく細い線も引けます。ポスターカラーなどやや粘り気がある絵の具にも適しています。
周囲は柔らかいので彩色筆同様、下の絵の具をこそぎ落とすことはなく塗り用途にも最適。まさに万能筆。わたしはこれ1本で絵を描ききることも多いです。
ぽわっとした柔らかい表現をしたいときに毛先のまとまりの良さが邪魔になることがあるのと、お値段が2,000~3,000円と高めなのが難点。

最近、大手筆メーカー名村大成堂では削用筆という名称をやめ、東紅という名前に変わったようです。雅心東紅を買いましたが気のせいか削用筆の名で売っていた頃より少し品質が低い印象を受けます。
以前は特選削用筆はなかった気がするので、従来の削用筆=特選東紅で雅心東紅は廉価版なのかもしれません。次買う時は特選東紅かホルベインの削用筆にするつもりです。
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削用筆(東紅)。毛先から見える茶色い毛が中心のコシが強い毛。白い毛が水含みのいい柔らかい毛です。

セーブル筆はテンの毛100%でないと名乗れませんが、彩色筆や削用筆に明確な定義はなく、名乗ったもの勝ち。製品によって品質や特性に大きな差があるので気をつけて下さい。
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筆を長持ちさせるコツ。 [水彩]

いい筆というのはどうしても高い。買い替えの頻度はできるだけ抑えたいもの。

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絵を描き終え、筆を洗った後、ついついこんな感じで放っておいていませんか?
筆に残ったわずかな絵の具が水を伝い根元に集まり筆を痛める原因になります。

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こんな感じで乾かしてください。それだけで筆が長持ちしますよ。
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ナムラから削用筆が消えた [水彩]

新宿の世界堂本店に画材を買いに行きました。
ナムラの彩色筆と削用筆、あとはポスターカラーと透明水彩に水彩紙。

ホルベインは筆自体は悪くないけど、高価な筆もビニールに入れていないため舐めて糊を溶かし指でつぶしたり引っ張ったりされ傷んでいることが多いので敬遠。

日本画用の筆は2階のデザインコーナーと3階の日本画コーナーに置いてあります。
まずは2階。彩色筆はあったけど削用筆がない。
3階に行くもやはり削用筆がない。
よく見ると雅心東紅の札に(削用筆)と書いてあったのでそれを購入。
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メーカーHPをチェックしても削用筆はないのでナムラはいつのまにか削用筆という一般的な名称を使うことをやめていたんですね。
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「3びきのお医者さん」予約開始。 [水彩]

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なんと、おばあさんが主人公。元々コミカルな絵が好きなので描いていて楽しかったです。
主人公は「花柄のワンピース」を着ているという設定。パソコンに取り込んでコピペも考えたけど、どうしてもコピペ臭がでてしまい、せっかくの手描き水彩の味が薄れてしまうのですべて手描きで描いています。何度、心が折れかけたことか。
トータルで水彩画を40点近く描いています。その甲斐あって今回はわたしも作者の一人。

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幻のしっぽの長いニホンザルのラフ(笑)
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奥の大地は以前、紹介したおすすめのグレー+茶色の具体例。濁らせる事で距離感を表現しています。

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こんなこと考えて描いています。

3びきのお医者さん (こころのつばさシリーズ)

3びきのお医者さん (こころのつばさシリーズ)

  • 作者: 杉山 亮
  • 出版社/メーカー: 佼成出版社
  • 発売日: 2014/08/04
  • メディア: 単行本


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